パララララ!!
周りに銃声が響き子供たちが倒れた。
そこには子供が子供を殺すという信じがたい風景があった。
<隕石の落下により全ては変わった。>
<未知のウィルスにより大人は全滅をしてしまう。>
<生き残った子供たちは悪の道へ走る者が多くなった・・・・・。>
{インフィニティシティー}
「うああああああ!」
ビルの屋上で寝ていた東海林は夢にうなされ起きた。
(夢を見ていた思い出したくもない悪夢のようなできごとを。)
バン!
東海林の寝ていたビルの下で銃声が鳴る。
「まさか!」
東海林が覗きこむと一人の男が倒れていた。
「誓・・・!!」
東海林は無意識に声を出してしまった。
黒い服を着た男は上にいた東海林に気ずいた。
「ちっ、上にもいたか。」
(やべ!見つかった。)
屋上へ男が上がって来た。
「いるのはわかってるんだ早く出て来い。」
「・・・・・・・」
「そうかそんなに出て来るのいやか?だったらこっちが探してやるよ。」
黒服の男は銃を二発撃ち放ち探し始めた。
(まじやべぇよ。見つかるのも時間の問題だな。)
どうするか考えているとふと東海林は後ろに気配を感じた。
「へへへ。見つけたぞ手間を掛けさせやがって。」
「あっ・・・・!」
「さあかくれんぼは終わりだ。」
「うぁぁぁぁぁぁ!」
瞬時的に東海林は男に殴りかかった。
しかし逆に黒服の男に蹴られ東海林は後ろに飛ばされうずくまる。
「げほっ!うえっ!」
「ふん、ばかかお前?すごい弱いな。これでお遊びも終わりにしようぜ
あば・・・・・・。」
黒服の男の後ろには見覚えのある男が立っていた。黒服の男の首には
剣がつきつけられていた。
「お前こんな所で何してるんだ?」
見覚えのある男は言った。
「兄貴には関係ないだろ。俺の勝手だ!」
「訓練をサボってか?」
東海林はだまり込んだ。
「実力がない奴は今の世の中生きっていけないんだ。」
東海林の兄貴、龍蒔は冷たく言い放ち黒服の男を連れて立ち去った。
(そんなこと俺だって知ってる、俺に武器さえあればあんな男・・・・・。)
東海林はそんなことを思いながらその場を立ち去った。
*
東海林はシティーの中心街を歩いていた。
そこは今の時代とは思えないほど平和で楽園と言っても過言ではない。
「おーい、東海林。」
長く青髪の女が走ってくる。
「いっ!風花。」
「いっ、とはなによ?それよりまた龍蒔さん悪党軍を一人捕まえたんだって?
すごいよね!」
むっとしながら東海林は言う。
「ああ、そうらしいな。」
「やっぱり、かっこいいよね龍蒔さん。東海林のお兄さんなのに全然ちがうよね。」
「俺は兄貴とはちがう。あんな奴知るか。」
東海林はそう言いってその場から走った。
「なによ、べーだ。」
(くそ!!
確かに兄貴は今やこの町の救世主だ。
どうせ風花だって兄貴のそういう所がかっこいいだけだろ
俺だって武器さえあれば兄貴なんか・・・・・。)
いろいろなことを考えながら歩いていた。
どれくらい経っていたのかは東海林にはわからない。家に着いた頃には辺りはすかり
暗くなっていた。
家にはまだ兄は帰って来ていなかった。
「どうせ今日も帰って来ないんだろうな。」
そう言いながら東海林はベットに倒れ込んだ。
ベットの上で昼間に言われた兄の一言を思い出していた。
[実力がない奴は今の世の中生きっていけないんだ。]
「くそ!!そんなこと俺にだってわかってるんだ!」
東海林は叫ぶ。
東海林は壁に立って掛けてある一本の剣を見つけた。
それは兄が持っているうちの剣の一本だった。東海林はその剣を手に取った。
(これさえあれば俺は強くなれる。)
東海林はしばらくその剣を持って立ち尽くしていた。
しかし東海林はその剣を元の場所に置きベットに戻り寝た。
*
朝いつもと同じ部屋の天井が広がる。
部屋の窓から外を見た。
「ふぁー、変わらないな。」
そう言いながら食事の用意をしようと台所へ行こうとした瞬間だった。
爆発音が辺りに響きわたった。
東海林が振り返ると中心街の方で煙が出ていた。
「おいおい、嘘だろ。」
東海林は夜見つけた剣を手に取り中心街へと向かった。
(中心街での爆破。いったいどうなってるんだ?)
中心街に着いた東海林の目の前には昨日のように平和さは微塵もなかった。
人々が血を流し倒れ、店などは無惨な形になっていた。
不意に東海林はマシンガンを持った男を見つけた。
「あいつかこの騒ぎの原因は。」
しかし、その男の先には風花の姿も見つけた。
風花は下を向いて歩いていて男の存在にきずいていなかった。
(風花!!あいつこんな所で何してるんだ)
東海林は走って男に飛び掛り風花に向かって言った。
「風花、早く逃げろ!」
「え?」
風花が驚きながら振り向く。
「早く逃げるんだ!」
「で、でも東海林は?」
風花は動揺していた。
「俺のことはいいから早く行け。」
風花は東海林のことを信じてその場から走って逃げた。
東海林が懸命に男のマシンガンを持っている方の手を押さえっていた。
しかし、男の蹴りに東海林は後ろへと蹴り飛ばされる。
それと同時に男はマシンガンを撃つ。
東海林は間一髪の所で避け近くに壁の後ろに転がり込む。
(やばいな。相手の銃はファマスか装弾数は三十発。さて、どうするかな?)
マシンガンを持った男が笑いながら言う。
「はははは。女の身代わりになるとは強い男だな。だがお前はどうする?」
(これしかないな。)
「・・・・・・・」
東海林は一つの決意を固める。
「お前なんかに殺されるかよ。」
「なんだとこの。消えろ!」
男は手榴弾を東海林のいる壁に投げ込んだ。
東海林は剣を抜き横へ転がる。
「本当に笑わせるぜそんな剣一本で何ができるんだ?死ね。」
男はあざ笑うとファマスを連射した。東海林は走り避けようとする。
しかし、何発かは東海林の体をかすった。
それでも、直撃を恐れず時間を稼いだ。
東海林は相手の弾切れを狙い男との間合いを詰めた。
一閃。
男の体は切り裂かれた。
男はその場に倒れた。
東海林は足の力が抜け剣を地に刺して膝をついた。
「ふぅ〜!なんとかなったか。」
足は震えて力が入らなかった。
深呼吸をした瞬間東海林はなにかに押されたかと思うと爆発音とともに視界が
真っ白になった。
東海林の視界が開ける。
隣に誰かが倒れているのを感じる。それは龍蒔だった。
「あ、兄貴?」
「ゆ、油断・・・・・し・・・・やがって・・・・。」
「なんで俺なんかを!」
「決まって・・・・るだろ・・・・・・実の・・・・・兄弟・・・だから・・
・・だよ。」
龍蒔はその言葉を言い終わると息をひきとった。
<このとき東海林はわかった。>
<兄の偉大さ、兄の強さ。>
<そして、何よりも自分の弱さを。>
東海林は剣を空へと突き立てる。
「兄貴、俺はここに誓う。この荒れた世の中に秩序を取り戻す。」
龍蒔の顔は微笑んでいるように見えた。